構造上の独立性、構造計算書...

構造上の独立性とは?@

民法上の所有権というのは、
物を全面的かつ直接的に支配できる権利なので、
支配のおよぶ範囲が物的に限定される必要があります。

 

なので、区分所有権の場合は、
物的限定と認められる程度に、
建物の部分が構造的に独立している必要があります。

構造上の独立性とは?A

区分所有権の成立を認めるためには、
少なくともその部分が、扉や床、壁、天井などにより、
他の部分から遮断されていなければなりません。

 

つまり、
出入の自由な襖や障子などで仕切られている
日本間の1室は、
区分所有権の対象とはなりえないということです。

 

とはいえ、
常時遮断されている必要はありませんので、
ガラスで仕切られているものやシャッターで仕切る店舗なども、
独立性が認められます。

 

なお、駐車場については、
車両の出入りが頻繁に行われる性質上、

 

三方のみに壁があり、
出入口に遮蔽物がない場合であっても、
区分所有権の成立を認める最高裁判例があります(最判昭56.6.18)。

 

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構造とは?

構造というのは、建物の骨組みや構成方法、
仕組みのことをいいます。

 

また、建築は、次のものから成り立っており、
一般的には主要構造部分のことを構造といいます。

 

■主要構造部分
・柱・梁、耐力壁・筋かい、床組み・床版など

 

■仕上げ部分
■開口部分

 

分類は主体構造を構成する材料によって、
次のようなものがあります。

 

■木構造
■鉄骨構造(S構造)
■鉄筋コンクリート構造(RC構造)
■鉄筋鉄骨コンクリート構造(SRC造)...など

構造計算書とは?

構造計算書というのは、
構造設計図に記載されたとおりに、
建物がつくられた場合に、

 

想定された外力に対して安全であることを、
理論的に示した計算書のことをいいます。

 

マンションなど3階建て以上の建物を設計する場合には、
建築基準法で規定されている
耐震基準を満たしているのかどうかについて、
構造計算を実施します。

 

なお、その過程と結果を
構造計算書として建築確認申請する際には、
建築確認図書に添付することが義務付けられています。

 

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構造計算とは?

構造計算というのは、
構造計画で決めた骨組みが、
それに加わる次のものに対して、
安全かどうかを確認するために行う数値計算のことをいいます。

 

■荷重
・・・固定荷重、積載荷重、積雪荷重
■外力
・・・地震、水圧、土圧、風力など

 

建築基準法では、木造で3階建て以上、
木造以外で2階建て以上の建築物には、
構造が安全であるか確かめることが義務付けられています。

 

また、建築物を建てる際には、
確認申請時に構造計算書を付ける義務があります。

 

建築基準法施行令等によって
規定された計算により求められた数値が、
建築基準法で規定している範囲におさまれば、
構造上安全であると判断され、建築が許可されます。

構造計算書は誰が作成するの?

一般的に、構造計算書は、建築士の中でも
構造計算を担当する専門の建築士が作成します。

 

また、その構造計算は、
国土交通省が認定するプログラムで行い、
その結果を確認審査機関が判断する流れになっています。

 

ちなみに、1つの物件であっても、
膨大な計算結果が出ることから、
厳密なチェックが困難であることが問題となっています。

 

耐震偽装問題もあったことから、
平成18年の建築基準法改正では、
高さ13m超の木造や20m超の
鉄筋コンクリート造の建築物の建築確認については、

 

申請された構造計算内容を、
構造計算適合性判定機関が、
専門家同士の立場で互いに審査し合う、
ピアチェックの仕組みが導入されています。

 

なお、判定機関については、
都道府県知事が指定することになっています。

 

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